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更新日:2016年6月7日

1時間前市場における連系線を利用した取引の不具合等に関する原因と対策について

 日本卸電力取引所(JEPX)における連系線を利用した1時間前市場取引に関する照会受付につい ては、4月1日に運用を開始する予定でしたが、連系線管理機能の一部機能の開発遅延に伴い4月28日に運用開始を変更しました(4月27日お知らせ済み。)。しかし、同日、受付開始直後に不具合が発生したことから、再度受付を停止しておりましたところ、このたび、改修が完了し、6月3日正午より取引の照会受付を再開しております。
 今回、再開までに時間を要しましたが、これは、不具合の直接的な原因に対し対策を実施するほか、時間前取引処理に、より万全を期すため、関連する機能についても他に潜在的な問題がないか総点検を実施の上、一部機能改善を実施したことによるものです。その概要について以下のとおりとりまとめました。
 また、上記不具合とは別に、週間計画の更新開始にあたってトラブルが発生しており、都度必要な措置をとっておりますので、あわせてご報告いたします。
 当機関といたしましては、今後同様のことのないよう引き続き確認、点検等に努めてまいります。

 関係事業者の皆さま方にご不便をおかけしたことをお詫び申し上げます。

1.4月28日に発生した不具合の原因および対策

(1)原因

 JEPXからWebAPIにて受信したデータ(Java言語)を、広域機関システム内のデータ(C言語)構造にメモリ上で変換するプログラムに不具合があったため、データ処理に異常が発生しました。

(2)対策

 メモリ上のデータ変換処理を見直し、異常が発生しないよう、対策を行っております。

 

2.関連する機能の総点検結果から改善した内容

(1)JEPX受信可能量の拡大

  JEPXから受信するデータの最大受信量を拡大し、同時大量受信時の処理遅延が発生しないよう、改善を実施しました。

(2)広域機関システム内サーバーのデータ連携方法の改善

  広域機関システム内には機能により異なるサーバーが存在しますが、各サーバーへのデータ連携の方法において、より短時間で連携が可能となるよう、改善を行いました。

(3)送電可否判定処理の改善

  通告変更およびJEPXからの送電可否判定が輻輳した場合でも時間前取引の処理遅延が発生しないよう、送電可否判定の改善を行いました。


JEPXとの連携業務における不具合改修および機能改善個所について

3.週間計画の更新開始にあたって生じたトラブル

(1)連系線空容量の通知に係るトラブル

 本年6月3日、北陸関西間連系線及び中部北陸間連系設備のスポット取引用空容量(6月4日分)について、週間計画の更新開始に伴うシステム切替に際して通知すべきデータの確認が十分ではなかったことから、事前に公表していた空容量と異なる値をJEPXへ通知してしまいました(6月3日、系統情報公表サービスでお知らせ済み。)。現在は、システム切替時の確認手順を確立の上、データ確認を徹底しております。

(2)連系線空容量の算出に係るトラブル

 関西中国間連系線については、現在一部作業停止しております。本年6月6日、4日前に公表した関西中国間連系線の空容量(6月4日~17日分)が、当該連系線が作業停止中の空容量算出に必要な特殊処理に係るシステム仕様の一部不備により、誤った値となっていたことが判明し、手作業で6月10日分まで修正を行いました。6月11日分以降については、週間計画の更新時に見直します。(6月6日、7日、系統情報公表サービスでお知らせ済み。)。当該連系線が作業停止中の空容量算出が正しく行えるよう必要なシステム改修を進めてまいります。

以上

1時間前市場における連系線を利用した取引の不具合等に関する原因と対策についてPDFファイル(445KB)

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