更新日:2025年1月29日
中国エリアの再生可能エネルギー発電設備(自然変動電源)の出力抑制における公平性の再検証結果の公表について(2023年度実施分)
中国電力ネットワーク株式会社が2023年度に実施した、中国エリアの再生可能エネルギー発電設備(自然変動電源)(以下、「再エネ」という)の出力抑制における公平性について、本機関は、中国電力ネットワーク株式会社から送配電等業務指針第183条第4号に定める事項の説明を受け、業務規程に基づき、適切かどうかの検証を実施し、その結果(以下、「既公表」という)を2024年8月21日に公表しました。
今回、中国電力ネットワーク株式会社から、「一部の再エネ発電事業者に対して出力抑制が行われていないことが判明し、既公表用に提出した日数が正しくない」との報告を受けました。
本報告を受け、本機関は既公表の中国エリアに関わる公平性の評価を取り消すとともに、中国電力ネットワーク株式会社から、2023年度に実施した再エネ出力抑制における公平性に関する資料の再提出を受け、改めて中国エリアの出力抑制における公平性について検証を実施したことから、下記のとおり、その結果を公表いたします。
(参考)再生可能エネルギー発電出力制御の公平性確保に向けた対応等について(2024 年12月12日中国電力ネットワーク株式会社)
1. 検証対象
2023年度に実施した、中国エリアにおける62日の再エネの出力抑制
2. 検証内容
(1)出力抑制は予め定められた手続に沿って行われたこと
(2)指針に定められた公平性の考え方に基づいた評価項目のとおり出力抑制を実施したこと
(3)指針に定められた各出力抑制ルール間の公平性
3. 検証結果
検証内容の(1)~(3)それぞれの項目について検証した結果、2023年度に実施した出力抑制について、中国電力ネットワーク株式会社による事業者情報の登録誤りにより一部の事業者について抑制日数に乖離が生じているケースがあったことを確認した。乖離が生じていることへの対応については、中国電力ネットワーク株式会社において、2024年度以降、事業者情報の管理体制強化およびシステム改修等の対策を講じ、当該事業者に関する抑制日数を調整する等のことで事業者間の公平性を確保する方針であることを確認した。なお、本機関は、同様の事象により回数の乖離が生じないように上記再発防止等の対応の確実な実施を要請した。