STAFF INTERVIEW
OCCTOの「仕事を知る」職員インタビュー
未来の電力ネットワークの
計画を構想する
系統計画部編
系統計画部 主任
2016年入職 工学研究科修了

STAFF INTERVIEW
OCCTOの「仕事を知る」職員インタビュー
未来の電力ネットワークの
計画を構想する

系統計画部編
系統計画部 主任
2016年入職 工学研究科修了
部署について
系統計画部は2050年カーボンニュートラルに向け、「広域系統長期方針(広域連系系統のマスタープラン)」という全国規模での電力系統の長期的な整備方針や、その具体化として異なる電力供給区域をつなぐ送電線(地域間連系線)を増強する計画を企画・検討しています。直近では中国・九州間をつなぐ新たな連系設備を整備する計画を策定し、現在は北海道から東京までを結ぶ東地域の連系線増強の検討を進めています。一方で、再生可能エネルギーの導入拡大に対応できる制度設計などにも携わっています。

1日の業務の流れ
9:30 出勤
10:00
関係省庁と計画策定
プロセスの打ち合わせ
PICK UP
11:00 CIGRE論文の執筆 PICK UP
12:00 昼食
13:00 機関内会議
15:00 電力シミュレーション計算
16:00
一般送配電事業者や
送電事業者との打ち合わせ
17:30
シミュレーション結果のまとめ・
打ち合わせの資料作成
18:30 退勤
関係省庁と計画策定
プロセスの打ち合わせ
地域間連系線の増強計画を検討・整理し、有識者会議での議論を経て最終的な整備計画を取りまとめています。現在は北海道・東北・東京を結ぶ総長約800kmの海底直流送電線(HVDC)の整備計画に注力。現時点で1.5~1.8兆円の工事費が見込まれ、国内でも最大級のプロジェクトです。電力シミュレーションや技術解析に加え、制度・ファイナンス面など多角的な検討も求められるため、日々新たな知識を吸収しながら進めています。日本ではまだ事例が少ない直流送電という分野に最前線で関われることに、大きなやりがいを感じています。
CIGRE論文執筆
(海外学会への参加)
電力分野の国際会議CIGRE(シグレ)に、OCCTOが策定したマスタープランや整備計画の検討手法を紹介する論文を執筆しています。まだまだ認知の低い我々の取り組みを世界へ発信し、存在感を高めることが主な目的です。採択されると、フランス・パリで開催される大会で英語発表を行います。2024年大会では世界各国の専門家と議論を交わし、企業出展ブースでは海外の先進的なHVDC事例を見学することもできました。最新の技術や電力業界の潮流を肌で感じ、日本の電力システムに知見を還元できる貴重な機会です。
系統計画部の魅力とは?
長期的な視点で日本全体の電力システム設計に携われる点です。現在進めている北海道~東京間のHVDC敷設プロジェクトは、今はまだ計画段階で「このプロジェクトは検討を進めるべきものである」ということを示す検証が少し前に完了したところ。完遂まではまだまだ長い道のりが待っています。しかし、こうした提案が採用され次の段階へ進められた瞬間には、国家規模の事業を動かしている実感や、日本の電力システムの未来を設計する面白さをひしひしと感じることができます。

プライベートの過ごし方・OCCTOでの働き方
休日は子どもと公園で遊んだり、家でゆっくりくつろいだりと家族で過ごすことが多いです。他方で、同僚と時間を共にすることもあります。系統計画部では少人数のチームで大きなプロジェクトを動かしているので、密な連携が欠かせません。共に目標に向かって取り組む戦友のような存在です。公私ともに仲が良く、時にはツーリングやスキーに出かけることもあります。