研修制度紹介
若手職員の
成長ストーリー
日本全国に関わるスケールの大きな業務に、若いうちから取り組めるOCCTO(電力広域的運営推進機関)。入職2年目の若手職員が語る、日々の業務や成長の軌跡、組織の魅力をご紹介します。
研修制度紹介
若手職員の
成長ストーリー

日本全国に関わるスケールの大きな業務に、若いうちから取り組めるOCCTO(電力広域的運営推進機関)。入職2年目の若手職員が語る、日々の業務や成長の軌跡、組織の魅力をご紹介します。
2024年入職 需給計画部 人間科学部卒業
大学時代は人間科学部で哲学を専攻。3回生の夏休みからインターンシップやセミナーに参加し、就職活動をスタート。大学の合同説明会でOCCTOを知り、政府系の機関を志望していたことから興味を持つ。政府のように公共性の高い役割を担いながらも、省庁ではない認可法人という立ち位置に興味を惹かれる。営利が最終目的となる民間企業とも、政治的な縛りなどが強い政府とも異なる、独自の立場に魅力を感じ、入職を決意。現在は需給計画部に本配属され、日本の電力の未来を支える業務に取り組んでいる。
入職後~現在までの成長
● 入社 4か月目
- 入職後はどの部署に配属されるのでしょうか?
- 新入職員はすぐには本配属されず、まず仮配属という形で複数の部署を経験します。私の最初の仮配属先は「運用部・広域運用センター」でした。ここでは日勤と当直の両方の業務を経験。先輩方の指導のもと、日々の電力需要の監視など、電力需給に関わる基本的な業務から学び始めました。
この時期の学び
日々の運用業務への理解
電力安定供給の最前線で、日々どのようなデータがやり取りされ、システムが運用されているのか、その基礎を実感できました。この時の経験が、後の業務で制度や計画を理解する上での土台となっています。
電力業界の基礎知識
研修では、一般的な社会人マナーに加え、電力業界の歴史やOCCTOの役割といった基礎知識を学びます。3日間で1日5時間ほどかけて行われる座学で、資料はかなりのボリュームですが、実務で制度を振り返る際に今でも役立っています。
● 入社 5か月目~7か月目
- 広域運用センターの次にはどのような業務を経験しましたか?
- 座学での業務理解をひと通り終え、5か月目からは運用部内の別の業務を担当しました。先輩職員のサポートを受けながら、電力会社など機関外の方とのやり取りや、専門的な資料作成も手伝わせていただき、実務経験を重ねました。
この時期に学んだ業務
kWhモニタリング
発電燃料(LNGなど)の在庫を各電力会社に毎週確認する業務です。事業者の方とのメールや電話のやり取りを重ね、安定供給のためには燃料の計画的な把握と調整がいかに重要か、その責任の重さを実感しました。
電力需給検証
夏や冬など電力需要が増える時期(重負荷期)に、電力が十分に足りるかを検証する業務です。10年に1度の厳しい気象条件なども想定してチェックしていることを知り、安定供給の裏側にある緻密な準備に驚きました。
● 入社 8か月目~11か月目
- 1年目の後半はどのような部署を経験しましたか?
- 8か月目からは企画部、11か月目からは系統計画部と、さらに二つの部署を経験しました。企画部では、電力事業を支える各種制度の検討・改善業務に携わりました。系統計画部では、送電線の整備計画に関する業務に携わり、外部の事業者の方へのヒアリングにも参加しました。
この時期の学び
制度設計の視点
企画部では、日々の運用ルールの背景にある制度設計の議論に触れました。制度は完璧ではなく、現場の課題を吸い上げて日々検討・改善されていることを知り、運用とは異なる「制度を作る側」の視点を獲得できました。
事業者ヒアリングでの気づき
系統計画部で参加したヒアリングでは、各地域の電力事業者から直接、課題意識を聞くことができました。全国共通の課題と地域固有の課題があることを肌で感じ、視野が大きく広がりました。
● 入社 2年目~現在
- 現在の業務について教えてください。
- 2年目から「需給計画部」に本配属となりました。担当は、今後10年間の電力需要想定です。この業務は、まず私たちがGDPなどの経済見通しを作成・公表し、それに基づき各エリアの事業者が需要を想定、最終的にOCCTOが取りまとめる、という流れで進みます。
現在の主な業務
経済見通しの策定
今後10年間需要想定のスタートラインとなる、GDPなどの経済見通しの作成が現在の主な業務です。私は学生時代、哲学を専攻しており、経済の前提知識はありませんでした。最初は「GDPとは何か」というレベルからのスタートで、最も苦労した業務の一つです。しかし、先輩や同期の助けを借りて過去の資料を読み解き、期日までに作成できた経験は、未知の分野でもやり遂げる自信に繋がりました。
入職後に最も成長を実感したのはいつですか?
採用活動に携わった時です。OCCTOの採用活動では、説明会などで若手職員と就職活動をしている学生さんとの交流の機会が多くあります。入職当時は電力について全くの素人だった自分が、業界の現状や制度について自分の言葉で説明し、質問にも答えられていることに気づき、1年間の成長をはっきりと実感することができました。