容量提供事業者向け
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参加要件について
参加可能な事業者
容量市場に参加(応札)可能な事業者は、電気供給事業者です。
<電気供給事業者の例>
発電事業者、ネガワット事業者、他の事業者が所有する電源を取次いで容量市場に応札する小売電気事業者
参加可能な電源
応札の対象は、実需給年度(メインオークションの場合、応札の4年後)に供給力を提供できる電源などです。ただし、FIT電源や自家消費にのみ供される電源などには参加条件があります。
参加対象となる電源等の区分は、以下表のとおり「安定電源」、「変動電源(単独)」、「変動電源(アグリゲート)」、「発動指令電源」に分けられています。応札する電源は、発電方式などの条件に合った区分を選択したうえで、容量市場への参加の判断をおこなうことが必要となります。オークションへ応札して落札した電源は、容量確保契約にもとづくリクワイアメントの達成が求められます。リクワイアメントが満たせない場合は、ペナルティが発生します。
- 期待容量とは、「設備容量のうち、実需給年度において供給⼒として期待できる容量の最⼤値」です。
- 蓄電池は発動指令電源として参加可能です。
- 「電力需給バランスに係る需要及び供給力計上ガイドライン」のことを指します。
- 供給計画において、ダム水位から供給力を算定している場合および調整係数に調整能力を加算している場合は安定電源、調整係数のみで供給力を算定している場合は変動電源(単独)となります。
- 供給計画において、ダム水位から供給力を算定している場合および調整係数に調整能力を加算している場合は発動指令電源、調整係数のみで供給力を算定している場合は変動電源(アグリゲート)となります。
期待容量
設備容量のうち、実需給年度において供給⼒として期待できる容量の最⼤値を期待容量と呼びます。例えば、火力発電所の期待容量は、設備容量から補機などの所内消費電⼒や外気温の影響による出⼒低下分などを差し引いたものとなります。期待容量は、電源の種類(水力発電所や太陽光発電所など)に合わせたそれぞれの算出方法があります。
- <火力発電所の場合(イメージ)>
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電源等の区分について
応札を検討中の事業者は、まず、ご自身の電源がどの区分に該当するか、以下の簡易チャートをご確認ください。
- <オークション参加対象となる電源等の区分判定用 簡易チャート>
- 供給計画において、ダム水位から供給力を算定している場合および調整係数に調整能力を加算している場合は安定電源、調整係数のみで供給力を算定している場合は変動電源(単独)となります。
- 供給計画において、ダム水位から供給力を算定している場合および調整係数に調整能力を加算している場合は発動指令電源、調整係数のみで供給力を算定している場合は変動電源(アグリゲート)となります。
安定電源
安定電源は、期待容量が1,000kW以上の安定的な供給力を提供するものが該当します。オークションへ応札する単位は、託送供給等約款にもとづく計量器単位となります。
例:火力、原子力、大規模水力(揚水式、貯水式、一部の自流式)、地熱、バイオマス、廃棄物
期待容量は、電力需給バランスに係る需要及び供給力計上ガイドラインにもとづき、電源の種類に応じて算定してください。
変動電源(単独)
変動電源(単独)は、期待容量が1,000kW以上の供給力を提供する自然変動電源が該当します。オークションへ応札する単位は、託送供給等約款にもとづく計量器単位となります。
例:水力(一部の自流式)、風力、太陽光
期待容量は、電力需給バランスに係る需要及び供給力計上ガイドラインにもとづき、電源の種類に応じて算定してください。
変動電源(アグリゲート)
変動電源(アグリゲート)は、単体の期待容量が1,000kW未満の自然変動電源を組み合わせることにより、期待容量1,000kW以上の供給力を提供するものが該当します。オークションへ応札する単位は、単体の期待容量が1,000kW未満の自然変動電源を組み合わせたリスト単位となります。
例:水力(一部の自流式)、風力、太陽光
期待容量は、電力需給バランスに係る需要及び供給力計上ガイドラインにもとづき、電源の種類に応じて算定してください。
発動指令電源
発動指令電源は、デマンドレスポンス(DR)、安定的に供給力を提供できない期待容量が1,000kW以上の電源、および単体の期待容量が1,000kW未満の電源を組み合わせることにより、期待容量1,000kW以上の供給力を提供するものが該当します。オークションへ応札する単位は、上記の該当条件で組み合わせた電源等リスト単位となります。なお、電源等リスト単位で期待容量1,000kW以上が必要です。
発動指令電源の期待容量は、実績および将来的な計画を踏まえて算定してください。
参加に条件がある電源
FIT電源
実需給年度において、固定価格買取制度(FIT)の適用を受けている電源は、FIT制度にもとづいて固定費を含めた費用回収がおこなわれているため、容量市場に参加できません。ただし、実需給年度までに適用期間が終了している電源や石炭とバイオマスの混焼をおこなうFIT電源が認定上のバイオマス比率をゼロにする場合は参加可能です。
自家消費にのみ供される電源
自家消費にのみ供される電源の自家使用分は参加できません。ただし、系統への逆潮流をおこなっている容量については参加可能です。
自己託送および特定供給のみに供される電源
自己託送および特定供給のみに供される電源は、参加できません。ただし、自己託送や特定供給に必要な量を上回る部分の容量については参加可能です。
特定送配電事業者が利用する電源
特定送配電事業者が利用する電源は、参加できません。ただし、特定送配電事業者が必要な量を上回る部分の容量については参加可能です。
FAQ
- Q1.参加条件を満たす電源は、必ず容量市場に参加しないといけないのか。
- A1.
容量市場への参加は任意であり、義務ではありません。
- Q2.建設中や建設予定の電源も容量市場に参加することができるのか。
- A2.
実需給年度に運転開始を予定している電源は参加可能です。
- Q3.建設遅延などにより実需給年度の4月時点で運転が開始できなかった場合はどうなるのか。
- A3.
落札しているものの、実需給年度の4月に運転開始できていない場合は、運転するまでの日数が「ペナルティ対象となる停止日数」として扱われます。したがって、運転開始時期を踏まえて容量市場の応札を判断する必要があります。
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