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更新日:2021年8月27日

2021年度夏季における電力需給確認の試行的な取り組みについて

 現在、当機関では、2020度冬季に発生した電力の需給ひっ迫を踏まえ、高需要期における電力需給をkW及びkWhの両面でモニタリングし、情報発信を行う仕組みを検討しております。

 また、2021年度夏季の需給見通しについても過去10年の中で最も猛暑だった年度並みの気象を前提とした需要(以下「猛暑H1需要」という)に対して予備率3%の基準は満たしているものの、全国的に十分な予備力があるとは言えない状況にあり、電源トラブル等による需給バランス悪化などに備える必要があります。

 かかる状況を踏まえ、現在、冬季の高需要期に向けて具体的な評価手法を検討中のkW及びkWhのモニタリングについて、現時点で実施可能な範囲で試行的に情報発信することとし、下記のとおり当機関ホームページにて公表することといたしました。

 本取り組みはあくまで試行的なものであり、評価方法等は随時見直すとともに、評価結果については定期的(2回/月程度)に本ページにてお知らせいたします。

<参考資料>「調整力及び需給バランス評価等に関する委員会」(2021年6月18日)
      (資料7)「2021年度夏季における電力需給確認の試行的な取り組みについて(報告)

1.kW面からの電力確保状況

  • 本年5月の需給検証報告とりまとめ後の6月18日時点の猛暑H1需要における需給バランスについて、その後の供給力の変動を確認する。

電源の計画外停止情報を定期的(2回/月程度)に収集し、以下の長期・短期レンジにて需給バランスをモニタリングする。
<長期レンジ>(7月~9月の月別バランス)
・猛暑H1需要における需給バランスをもとに、供給力の変動について情報収集し、想定以上に大規模な供給力減があった場合には供給力不足が生じる恐れがないか確認する。
<短期レンジ>(1か月程度先までの週別バランス)
・系統情報システムで公表している需給バランス(※)のうち、需要を需給検証で想定している猛暑H1需要に置き換え、必要な供給力が確保できているか、週単位での需給バランスを予備率として評価する。
※ 毎月、各一般送配電事業者にて作成し、当機関に提出された月間のエリア需給計画

【確認状況】

2.kWh面からの電力確保状況

  • 火力電源に係る燃料情報を収集し、需要増等のリスク発生時の対応ポテンシャルを確認する。
  • 具体的には、発電事業者の協力を得て、火力電源の燃料在庫や燃料追加調達計画等の情報をもとに、気温変動による燃料消費量増加に伴う燃料在庫低下リスクを想定し、全国大のリスク対応能力を確認する。

【確認状況】

※ 9月末までの対象期間において余力確保の見通しを確認できたことから、予定通り、2021年8月13日時点の確認をもって終了とする。

3. 関連情報

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